研究3 予防を期待する方の免疫力の維持【シイタケ菌糸体の研究成果】

「低下した免疫力と体力の回復」に関わる主な研究成果
①「乳癌術後薬物療法施行患者のQOL、副作用軽減、免疫指標に及ぼすLEMの効果に関する臨床研究」
(Nagashima Y 乳癌学会 2015)
この研究では、高いレベルの臨床試験(多施設共同プラセボ対象ランダム化二重盲検比較試験)でプラセボ群に比べ、QOLスコア(特に活動性)、免疫抑制細胞の悪化を抑制する効果が報告されました。
対象
術後(乳がん)化学療法施行者 43例
方法
対象者をプラセボ+化学療法群、またはシイタケ菌糸体+化学療法群の2群に無作為に割付け、6週間の摂取期間におけるQOL(主に活動性)と免疫抑制細胞(Treg)の割合変化を評価。
結果
シイタケ菌糸体併用群ではプラセボ群で確認されたQOLの低下、免疫抑制細胞の増加に比べ、いずれも改善する効果が認められました。
②「免疫バランス(IFNγ/IL-10比)は悪性疾患における有益な予後指標となりうる」
(Nagayama A. AACR 100th Annual Meeting. 2009)
この研究では、悪性疾患により免疫バランス(IFNγ/IL-10)が低下/乱れる可能性があることが示されました。
また、この対象者が担子菌製剤を摂取することで、通常の健康な状態の免疫力まで回復されることが認められました。
対象
術後で再発していない癌(前立腺がん、大腸がん、腎臓がん、胃がん、肺がん)患者 13名
方法
シイタケ菌糸体、冬虫夏草菌糸体エキス、霊芝子実体エキス、メシマコブ子実体エキス、アガリクス子実体エキスのいずれかを20週間経口で摂取。免疫パラメーターとして、末梢血刺激培養上清中のIFNγ、IL-10及び末梢血制御性T細胞を初期値と20週後の2回測定した。
結果
担子菌類エキス摂取により予後の良い方では免疫バランスが改善し、予後が不良な方では免疫バランスの改善が見られないことが分かりました。
③「担子菌製剤経口摂取による宿主免疫抑制改善への影響検討」
(Ishikawa S. 癌免疫外科研究会(2014))
免疫抑制細胞が増え、免疫が低下状態にある人において、免疫のバランス(IFN-γ/IL-10 産生比)、免疫抑制細胞が減少(改善)する効果が報告されました。
対象
がん治療後に免疫抑制により免疫力が低下している方 16名
方法
担子菌類製剤として、シイタケ菌糸体エキス(LEM)、冬虫夏草菌糸体エキス、霊芝子実体エキス、メシマコブ子実体エキスのいずれかを20週間経口で摂取。免疫パラメーターとして、末梢血刺激培養上清中のIFNγ、IL-10及び末梢血制御性T細胞を初期値と20週後の2回測定した。
結果
LEM摂取群では免疫バランスが改善し、免疫抑制細胞の増加が改善する効果が認められました。
④「健常者におけるシイタケ菌糸体抽出物配合顆粒の免疫機能に及ぼす影響」
(川西 貴 補完代替医療学会誌,(2018))
この研究では、一般成人において、免疫機能に及ぼす影響を検証し、シイタケ菌糸体エキスを摂取することで免疫機能が改善される効果が報告されました。
対象
健常者10名
方法
シイタケ菌糸体エキス(800mg/日)を20週間連日摂取させ、末梢血IFNγ産生量、末梢血IL-10産生量を測定した
結果
シイタケ菌糸体エキス摂取後、免疫機能が改善された。
研究情報